親の家の片付けをしたり、整理を手伝ったりすると、よく出くわす場面ですよね。
私の実家でもそうでした。
亡くなった母がまだ在宅介護だったころ、一緒に家の中のものを整理しているときにもたくさん出てきましたし、空き家になった実家を片付けたときもそうでした。
処分するものとしないものを分ける基準
実家の片付けをする際に、姉妹で共有していた考え方がいくつかありました。
そのひとつが、「使えるものは使う」というものです。
処分してしてしまえば早いのですが、親がお金を出して買ったものを粗末にしたくはない、という思いがあったからです。
ごく一般的なサラリーマン家庭で、母がやりくりしながら子どもたちを教育し、家を買い、そして自分たちの老後の費用を貯めてきた。
そんな姿を見てきたので、「使えるものは娘の誰かが使おう」という気持ちになりました。
食器などはそれぞれ好みのものを持ち帰り、家具もほしい人が自分で配送の手配をしましたが、頭を悩ませたのは消耗品の類い。
タオルもそのひとつでした。
新しいタオルと古いタオル
新しいタオル
新しいタオルといっても、上質なブランドものからお店の名前が入ったものまで様々出てきました。
質のいいものは施設で暮らす父が使えるようにして、近所の商店や銀行などでもらったタオルは、姉妹で分けました。
本音を言えば、姉妹3人ともそんなタオルが必要なわけではありません。
でも「雑巾にしてもいいから、無駄にしないで使おう」という気持ちの方が大きかったように思います。
古いタオル
古いタオルは、液体のものを処分する際に吸わせるのに使ったと妹たちが言っていました。
不要品を捨てるにしても、そういったひと手間がかかりますね。
また掃除にも気兼ねなく使い、処分ができたとのことです。
バスタオルって不要?
バスタオルを使わないという声をよく耳にします。
- 大きくて邪魔。
- 洗濯しても乾きにくい。
- 干すのに場所をとる。
そんな理由が多いかと思います。
我が家でも妹たちの家でも、お風呂上がりはフェイスタオルを使っています。
私はたいてい2枚のフェイスタオルを使いますが、バスタオル1枚より洗濯はラクです。
三家庭で例外はうちの夫。
汗っかきなので、バスタオルを必ず使っています。
そんなわけで、実家で出てきた新しいバスタオルはすべて我が家に送られてきました。
↓ ↓ ↓

色も柄もそれぞれですが、無駄にせず夫に使ってもらったり、枕カバー代わりにしたりしています。
昭和一桁生まれの親たちの思い
母が自宅にいたころの片付けでも、タオルがたくさん出てきました。
「こんなにあるのだから使ったら?」
「きれいなのを使って、古いのは雑巾やぼろ切れにしたらいいじゃない?」
そんな言葉をかけても、母はなかなか「うん」とは言いませんでした。
「まだ使えるから」
返ってくる言葉はいつも同じ。
「じゃあ、きれいなのはすぐに出せるよう、押し入れのここに入れておくからね」
いつもこれで終わりです。
父が一人暮らしになってからも同様でした。
母と同じように「まだ使えるから」と言って、なかなか交換させてくれません。
「シミが落ちなくなってきているから」
「乾きが悪かったのか、カビっぽくなっているよ」
そんな言葉でようやく納得して、取り替えさせてくれたものです。
母と父とに共通する思いは、「使えるのにもったいない」というもの。
昭和一桁生まれで戦争を経験し、ものが不足する時代を生きてきたからこその感覚でしょう。
ものの値段も今とは違っていましたから。
その気持ちを傷つけないよう、でもきれいなものを使ってほしいという娘たちの思いも伝わるよう、姉妹3人であれこれ知恵を絞ってきました。
まとめ
我が家に送られてきた10枚以上のバスタオル。
使い切るのに何年かかることか。
たかがタオルでも、親たちの思いが込められていると思うと、やはり粗末にはしたくありません。
母のことだから、デパートでいいものをセールなどでお得に買ったのだと思います。
そんな母の姿を思い出しながら、そして母とのやり取りを懐かしく思いながら、丁寧に使っていきたいと思っています。
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