実家で父が一人暮らしをしていたころ、頼まれて食器の片付けや処分をしたことがあります。
【親の家の片付け】食器の片付け、処分|親から言い出したときは絶好のチャンス!
施設で暮らすようになったあとに実家の片付けをして、食器をいくつかもらいました。我が家にも十分すぎるほど食器はあります。それでももらったのには理由がありました。
母が愛用していた食器をもらった理由
10年近く前に今の住まいであるマンションを中古で購入し、リフォームをしました。それまで使っていた食器棚は処分し、システムキッチンの扉に合わせたカラーのカップボードを導入しました。
この図はリフォーム会社からもらったイメージ図です。右端のカップボードはそれほど大きなものではないので、食器はこの中に収まる分だけとリフォーム時に決めました。
それなのに母の食器をもらった理由を挙げるとこんな感じでしょうか。
- 食器好きの母が集めたものを捨てるのは忍びないから
- 使っていると母を思い出すから
- 私も好きな食器だから
- 私が選ぶタイプのものとは異なるけれど、素敵だと思った食器だから
妹たちも食器は十分に持っています。汚れが落ちないガラス食器やふちが欠けているもの、好みに合わないものなどは処分しましたが、それでも三姉妹で多くのものを分け合いました。
「お母さん、これ好きだったよね」「お父さんと旅行に行った先で買った焼き物だよ」「これ、大事にしていたよね」「お父さんも気に入っていたよね」
食器を手にしながら、そんな会話をがありました。
母愛用の食器を使いながら、母を思い出す
母を思い出すというより、そばにいるのを感じる。語り合うことができるように感じる。
母愛用の食器がそばにあると、そしてそれを使うと、母を感じることができるのが嬉しいです。決して高価なものではありませんし、有名作家の作でもありません。普段使いのものばかりです。だからこそ毎日のように私も使うことができるのです。
食器が大好きな人でした。5人家族で数が必要だったこともありますし、母の年代は普段使い用と来客用とを分けていいましたから、どんどん増えていったように思います。新しい食器を使うとき、子供心にも嬉しさを感じたことをよく覚えています。
親戚も多い年代ですし、集まることも多かったですから、来客用食器は必要だったのでしょう。ほかの親戚の家でもそうでした。
時代は変わりましたね。来客用として普段使わないものを置いておくことが、効率的ではないと考えることができるようになりました。
使わないより使った方がいい。使うものだけ、必要なものだけ、気に入ったものだけを持つ方がいい。そんな考え方もありという昨今です。
母はきっと大事にしすぎて、自分ではほとんど使わなかったものもあるでしょう。その分、私たち娘が使うことで母も喜んでくれていると思います。
母の大好きな鎌倉彫の小箱ももらってきたので、うさぎの箸置きを入れています。ぴったりの大きさでした。
このうさぎの箸置きも母が好きだったもの。父が兎年生まれだから???なんて想像しています。
おわりに
老後に向けてものを減らしていかなければ・・・と常々思っています。母の食器をもらうことはこの考え方とは逆方向な行動です。
それでも心は満ち足りていますし、ものであふれてしまったという感覚もありません。使うたびに母を隣に感じる喜びがあります。
娘だからできたことかもしれません。将来私の息子たちはそんな会話もなく、全部処分することでしょう。それでいいと思っています。
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